その時あなたは

趣味で書いている小説をアップする予定です。


 薫と真琴は、普段なら駅まで歩いて電車を使って帰るのだが、薫がなにやら話があるから車で帰ろう、と言いだした。真琴も品川さんの事を話したかったので、薫の提案にしたがうことにした。
 薫は、何やら色々と家に電話して、ひとしきりその会話が終わって、スマフォをしまった。そして、
「ちょっと考えても、ある程度の時間品川さんと真琴が一緒にいなければならない、というのは普通のシチュエーションでは無理よね」
 と、腕を組んで考え込むように言った。
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 放課後の教室には、真琴と幼馴染の薫の二人きりしかいなかった。
「ごめん」
 というと、真琴は机に突っ伏して寝てしまった。それを確認するや、薫はスマフォを取り出し、ためらいもなく真琴とのツーショットを撮り始めた。
「そうね、ちょっとここがヒラっとしていた方が感じが出るかしら」続きを読む
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 体がフワフワと軽くなったように宙に浮き、上昇しながらぶつかりそうになる電線をかわす。
 電柱より高く上り、その電線越しに学校を見下ろしていた。
 見たことのあるような、それでいて知らないような風景が入り交じって見える。
 これは『リアル』ではないのだ、と真琴は思った。続きを読む
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