「あかね……」
 両脇から挿しれていた腕で抱きしめるようにしながら、美沙はあかねの胸を触った。美沙の唇はあかねの耳たぶを咥え、気持ちの高ぶりを示すような吐息をはいていた。
「あかね、お風呂入ろうか」
 いつの間にか、美沙の指はあかねのブラジャーの隙間ぬって、生肌に触れていた。
「えっ…… あっ」
「洗ってあげる」
「あっ、あっ……」
「どうする? このままでもいいけど……」
「う、うん。お風呂はいる」
 声の調子が上ずってしまう。
 なんだ、私だけの想像じゃなかったんだ、とあかねは思った。美沙もこうしたかったんだ。自分の性欲だけが旺盛なのではなく、これで普通だということが分かった気がした。
 いや。
 二人共同じくらい性欲が強いのかもしれないが……
 あかねと美沙はお風呂場に入って、温かいシャワーを浴びていた。美沙の家のお風呂はあかねの家のお風呂と違って、日中でも明るかった。
 あかねは美沙にシャワーをかけ、そっと触れるように洗っていた。あかねは丹念に美沙の体を洗っているうちに、ちょっとしたことに気づいた。
 シャワーヘッドを敏感な部分に向けると、美沙の体がしびれたように震えるのだ。あかねは、実験するような気持ちで洗うのとは無関係にシャワーをだして、太ももの付け根へと運んだ。
「!」
 あかねは、曇った鏡に映る自分の顔がにやけたのに気づいた。
 美沙がシャワーをひねって止めると、
「今の何?」
「あ、ごめんごめん。間違えた」
「間違えてないでしょ?」
「ほんと間違えたんだよ」
「試したんでしょ? 顔が笑ってる」
 あかねは自分の顔を普通に戻すことが出来なかった。
「びっくりさせてごめん」
 美沙はあかねの手を取って、シャワーを当てたところへそっとあてた。
「熱かったり冷たかったりするからいきなりここにシャワーを当てるのはやめて」
「うん……」
 美沙の背後から体を洗ってあげていたあかねは、美沙が望むよう、あてがわれた手を動かした。
「あ…… ん」
 あかねは自分の腰を美沙のお尻に押し付けていた。左の手は自然と美沙の乳房を押し上げて、指先が乳首を回すようにつまんでいた。
「あかね……」
 美沙がときより体をくねらせると、あかねが押し付けていた部分も刺激されて、気持ちが良くなった。もっと体中を押し付けて、美沙から刺激を受けたくなっていった。
「ただいま」
 玄関先から聞こえる優しい声。
 あかねと美沙はその声を聞き、すべての動きを止めた。
「美沙、おみやげ買ってきたぞ」
 低く落ち着いた声が、同じ方から聞こえてきた。
「美沙……」
「あかねは私の言うことに合わせて」
「うん」
「私が先に上がって、あかねが来ていることを話すから、充分な時間経ってからお風呂から上がってね」
「う、うん」
「じゃ、待ってて」
 美沙はタオルで体を拭くと、風呂を出て帰って来た両親と話し始めた。


 ーーー
いつもありがとうございます。
お手間でなければクリックをお願いします→にほんブログ村