真琴は下着の下へ、田端の陰部へ手を這わすと、そのままラビアに指をそわせた。二本の指で挟むようにしながら柔らかなひだをなぞると、耐えきれずに田畑が吐息をもらした。
 真琴は田畑の耳を舐めるように近づけ、ワザと呼吸が伝わるようにした。真琴の差し入れた指を震わせると、同時に田畑の体が痙攣したように反応した。
「気持ちいい?」
 田畑の答えは激しい呼吸の音だけだった。
 真琴はヒカリに言った。
「ここをめくって、口で吸ってみて」
 果たしてヒカリが何を始めるか、と思っていたが、言われた通り、肩出しの上着をずりさげ、ブラジャーを外そうとしていた。
「そこをはずすのよ」
 真琴がいうと、ヒカリは気づいたようにフックを外し、田畑の大ぶりな乳房があらわになった。
「やっ……」
 田畑の声に、間髪を入れずにヒカリが胸をいじくりはじめた。
 柔らかく、きめ細かい肌が、ヒカリの手で波うちながら、まるで模様のような陰影がみえた。
「おっきい……」
 真琴は思わずそうつぶやいていた。
「恥ずかしい……」
 ヒカリは田畑の胸を凝視しながら、どこに吸いついたらいいのか、探しているようだった。
 ようやく見つけたようにヒカリは田畑の乳首に吸いついた。真琴にはヒカリが何を考えて、そうしているのかがわからなかった。
 ヒカリは、ただ強く吸いついていた。吸いつく力が強すぎて、空気が唇の横から入っていくような音が出ていた。
「つ、強く吸わないで」
 田畑が例の本人の調子でそう言った。
 ヒカリは素直にその言葉にしたがい、顔を胸から離した。
「あ……」
 真琴はすぐに田畑の気持ちがわかってしまい、意地悪なことを言った。
「残念なんでしょ。そこ、強くされると気持ちいいんでしょ」
「……ちが……」
「ヒカリ、もう一回やってみて」
「やめ……」
 田畑の反応をみて、真琴はヒカリが顔を近づけた時に言った。
「ヒカリ、ストップ」
 ヒカリの息がかかるほど、田畑の乳房に近づいたところでやめてしまった。田畑は体を振った。
「ヒカリ、舌を出してみて」
「?」
「いいから」
 ヒカリの舌先は、まっすぐ田畑の乳首をとらえた。
「はぁ、あ……」
 それからは何もいわなくともヒカリは勝手にそ舐めあげたり、吸いついてみたり、好きなように田畑の胸で遊び始めた。
 真琴も思い出したように指を動かすと、田畑はたまらずに背中をのけぞらせた。
 エントーシアンの田畑はいなくなったのだろうか…… 真琴の脳裏をよぎったが、左手は止まらなかったし、唇は田畑の耳たぶを咥えていた。
 今を楽しもう。
 いいじゃないか。
 それで、いいじゃないか。
 逃げられないように首を絞めていたはずの右腕も、いつのまにか田畑の胸をさするのに夢中になっていた。



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