「そうだね。この前の道路の清掃はあんまり喜ばれなかったもんね」
「また一緒にやろう?」
「もちろんだよ。もっといいのを探そうね」
「そうだね」
 学校では問題解決する能力を重視している。本当に様々な課題がある。通常の数学、英語、国語、社会という区分けではなく、それらをミックスして課題を出してくる。ボランティアはその一環ということらしい。
 問題を解決する為の数学であり、英語、国語、社会、化学、物理なのだ。
 大抵の課題は何教科かがミックスされている。
 それらを解きながら、基礎的な教科を学んでいくというスタイルだ。教科自体は、ほぼ自習するに等しい。もちろん、質問をすれば普通の学校のように教えてはくれるのだが。
「やっぱりさっきの神代さんがやってたような、学校の為のボランティアが手軽に出来て手堅いよね」
「けど皆考えてるから、アイディア勝負だよー 公子なんか良いの思いついたの?」
「全然ダメだけど」
「そっか。気長に考えようか。それより、そろそろお風呂いこうかー」
 マミが体を起こしてそう言った。
 小さいバッグに下着とタオルを入れて廊下にでる。しばらくするとマミも同じような小さいバッグを持って部屋を出てきた。
「鍵持ってる?」
「うん」
 私が鍵をかけ、それから寮のお風呂へ向かった。
 後ろからマミの歩く姿をじっとみていた。
 ゆらゆらとお尻を振るように歩くのをみるのが好きだった。自分もこんなにおしりを振って歩いているのか分からないが、他の人の姿をみてもこんなに極端に左右にひねる感じの娘(こ)はいない。
 歩きながら腰をひねると、部屋着の裾が大きく揺れる。
 お尻のあたりは、サイズがキツイのか、下着のラインが見えてしまっている。制服の時はスカートがフリフリして、下着が見えそうになる。下着を見たい気もするが、他人にも見られてしまうから、ヒヤヒヤしてしまう。だから、どちらかというとこの部屋着の方が、安心して見ていられるのだ。
「公子、私、今日、何にもしてないけど、なんか色々疲れたねー」
「あんなに何回も〈転送者〉にあうことはないもん。疲れて当然だよ。私もくたびれた」
「あ、公子、誰もいないみたいよ。今日は本当に最後の最後になった!」
 脱衣場のカゴは全部ひっくり返っていた。
 少しだけすけて見える浴場の中に人影は見えない。
 私は確認する為に開けてみたが、本当に誰もいない。着替えを置いていないのだから、中に誰も居ないのは当然なのだが。
「時間ずらしてよかったね」
「ほんとー。転校してきて初めてだよー」
 私も本当にそう思う。
 これなら、少しぐらい間違いが合っても問題ない。手が滑って胸を触ってしまったり、あんなことやこんなことが起こっても、誰も咎める者はいない。私もこんな日がくるのを待っていた。
 マミはあっという間に部屋着を脱いで浴場へ入った。
 私も急いでその後を追った。

『今日は丁寧に洗わないとね』
『え、何で?』
 私はわざとマミに尋ねる。
『えー もうわかってるくせに』
『私が洗ったげるよ』
 マミのボディタオルを奪うと、感触が伝わるように薄く重ねて持ち、そっと肌に重ねる。
 丁寧に動かしながら、ボディタオルとは逆のい手でもマミの敏感な肌に触れる。
『えっ、公子、ちょっと……』
『ここはどうかな?』
 わざとその手で胸の突起をいじってみる。
『あん…… ちょっと、公子ぉ……』
 敏感過ぎる反応にこっちの気持ちもどんどん上がっていく。
『本当にスタイルいいよね』
『あ…… ちょっと…… ああ……ん』
『気持ちいい?』
 奥の方へ手を伸ばすと、急に体をそらすようにマミの体が反応した。

「どうしたの? 公子。寒いから扉早くしめて」
「……」
 慌ててよだれを拭う。
「ごめんごめん」
 扉を閉めて、マミの横に座って体を洗う。
 本当にこの妄想癖はなんとかしないと…… そのうちバレてしまいそうだ。
「提案があるんだけど」
「なに? 公子。急に『提案』だなんて」
 ここまで言っておきながら、私は少しためらった。
「『提案』なんて、ちょっとおおげさだったね。あのさ…… 背中洗いっこしよ?」
「おたがいの背中を洗うのね。いいわよ」
「じゃ、私があらったげる。マミのボディタオル貸して」
 手渡されたボディタオルを薄くなるように持ち替えた。