その時あなたは

趣味で書いている小説をアップする予定です。

カテゴリ:僕の頭痛、君のめまい > 八話

 怪獣は向かってくる真琴に対し、再び青白いガスを発射した。
『燃え尽きろ!』
 真琴は下降するスピードを落とさず、さらにスピンをかけて周囲の空気を巻いた。その巻いた空気によってガスの直撃をかわしていた。
続きを読む

「だって真琴、ずっと動かなかったんだよ。何も言わなくなって、あいつらが言っていたように、死んじゃったかと思ったんだから」
 そう薫が言う、小さい声が聞こえた。
続きを読む

『ボクが殺されるところを耐えたこと?』
 ヒカリは口のあたりに手をやり、何か考えているようだった。
『そう…… ヤツは真琴を殺そうとしてきたのね』
続きを読む

 真琴は授業についていくのがやっとだった。
 筆記体が下手で、後で読み返せないので、ブロック体で書くせいか、板書だけでも大変だった。しかし、外国語を学ぶことで、もしかしたらヒカリの記憶を読み解けるようになるかもしれない、と真琴は思っていた。
続きを読む

 電車に乗ると、薫はこの話をデフォルメして『リンク』で伝えた。
 皆が茶化してくるメッセージとともに『応援するよ』と返してくれて、真琴は少し勇気が出てきた。
「ふふ、皆投票してくれるって」
続きを読む

「まさみ! 出てきて!」
 必死に左右を見回していた。
 真琴も胸が締めつけられるような想いがした。なんだろう、ヒカリの気持ちであることは間違いないのだが、ボク自身の想いのような錯覚を覚える。
続きを読む

「いや、本当に知らないんだ」
「ヒカリがやったってこと? ……やっぱり一度ラボに行って……」
 いや、ラボの連中の中にこの前のような危険人物がいるんだ。危険すぎる。薫だって捕まったのに、不安じゃないのか?
続きを読む

 真琴にはこの光景は見えているが、ヒカリが何を思ったとか、何を考えているのは全く読めなかった。
 男が一つ階段を登ってきた。
 真琴は素早く水平に蹴りを出した。男は軽くダッキングしてそれをかわした。続きを読む

 男はあえてゆっくりと追ってきているような気がする。ヒカリはそう思っているのかは疑問だった。ゆっくりやって追い詰めているのか、あるいは、大声で、姿を見せない他の二人に合図しているのかもしれない。
続きを読む

 真琴はそれを見ることしか出来ない為、まるで他人事のようにつぶやいていた。
 更に何段か降りて、繰り出される蹴りを何度もかわしていた。すると、非常扉が開く音がした。
『来た!』続きを読む

↑このページのトップヘ